【兵庫】境内の「芦刈からくり堂」ではからくり人形を上演。寺町の大覚寺(尼崎市・御朱印)
まずは、駅の南に位置する寺町エリアへ。
尼崎城の城下町に、寺院を集めて作ったエリアで、現在は11カ寺があります。
全てのお寺で御朱印がいただけるわけではなく、小さなお寺はインターフォンを鳴らすのもやっぱり遠慮してしまいます。
また、日蓮宗のお寺もありますが御首題をいただいたことがなくてちょっとハードルが高い気がして😅
今回は、寺町の中で比較的大きく、興味を惹かれた、大覚寺さんで御朱印をいただきました。
↑山門。
お寺の前に、とっても小さいけれど行列ができているたこ焼き屋さんがありました。気、気になる…!
↑大聖歓喜天さまが祀られているようです。
大覚寺は、605年(推古天皇13年)に、聖徳太子が百済の僧・日羅に命じて作らせたと伝わるお寺で、尼崎で現存する最古のお寺です。
宗派は律宗で、阪神間では珍しいそうな。御本尊は千手十一面観音。
山門をくぐると、境内の様子がこれまで参拝したことのあるお寺とは異なるように見えて、とてもユニークに感じました。
小さなお寺かと思ったら意外に広くて、見所もたくさんあります。
↑山門をくぐったところ。目の前が本堂かと思ったら、こちらは能楽堂でした。へぇぇ、お寺でこういうお堂があるのを初めて見たかも。
↑横から中をのぞくと、中の様子が見えました。HPによると、毎年節分に、「大覚寺身振り狂言」が上演されているそうです。
尼崎 月峯山大覚寺 三帝勅願所(第八十九代・後深草天皇、第九十一代・後宇多天皇、第九十三代・後伏見天皇)
↑手水舎かな?近づけるとセンサーで水が出てくるかと思ったら、出てきませんでした(笑)。お休み中かな?
境内のお堂はどれも新しく見えます。1877年(明治10年)の火災で伽藍が焼失し、その後再建されたのだそうです。
↑能楽堂に隣接して本堂があります。
↑本堂の前で、手を合わせました。
↑聖天堂。
↑この聖天堂に、大聖歓喜天が祀られています。中をのぞいてみると…目が合いました👀
↑鎮守社。石清水八幡社、加茂上社、貴布禰社、加茂下社、豊成稲荷社が祀られています。
↑鎮守社の隣には、お地蔵さまたちかな?
↑境内で一際目を引く、背の高いこちらの建物。芦刈からくり堂です。
こちらは現役で、毎年節分に、こちらでからくり人形の舞台が上演されているそうなのです!世阿弥の能楽『芦刈』が、三体のからくり人形で上演されるとのこと。
江戸時代の技術を生かしながら、コンピューター制御の技術を融合させて現代にからくり人形を伝えている。良いですね👍
↑薬師如来を祀る、薬師堂。
↑僧形文殊菩薩。
↑こちらも神社、とあります。玉木之井水神社、と書いてあるのかな?
↑護摩堂。
↑奥の方には、弁財天を祀る弁天堂があります。
『平家物語』を伝えた琵琶法師とも関係の深い場所だったようです。
↑小さくても趣のある橋。
↑鬼瓦と、冬でも健気に可愛く咲く花。
本堂の奥にある庫裡でインターフォンを鳴らすと、御朱印をいただけました。
↑千手大悲閣、と書かれています。シンプルながら特徴のある御朱印です。摂津国八十八カ所の第65番札所でもあります。
ご住職の方が、とても丁寧にご対応くださいました。ありがとうございましたm(__)m
身振り狂言やからくり人形の上演が行われる節分、限定御朱印も授与されるそうなのですが、2022年2月3日は平日で、残念ながら行けません(泣)。いつか行けたらいいな。
御朱印帳5冊目(お寺用)が両面いっぱいになりました
5冊目の御朱印帳が、表裏いっぱいになりました!
1~4冊目はこちら↓
5冊目は、お寺用に使ったこちらの御朱印帳です。
↑愛犬ぽー君🐶、自分用ベッドでおくつろぎ中のところごめんよ~😂
昨年訪れた紀三井寺で一目惚れした、1250周年記念の梵字デザイン御朱印帳です。
↑このカラフルなタイプと、黒に金字のものと2種類あり、迷った結果こちらに。梵字っておしゃれで惹かれます。「Goshuincho」のローマ字表記も、他と差異化できて良いです★とってもお気に入りの御朱印帳でした!大きいサイズ。
紀三井寺訪問記↓
↑いつも綺麗に立てられない(笑)。
御朱印帳の中身です。和歌山、奈良、大阪、滋賀、京都のお寺を巡りました。
前半に和歌山のお寺が多いのは、当初はこの御朱印帳を和歌山のお寺専用にしようと思っていたからです。しかし、私の行動範囲からして、和歌山縛りにするといつまでたっても埋まらないと気付き、早々に諦めました(笑)。
<表>
右上から、
紀三井寺(和歌山県和歌山市)、瀧本院(和歌山県和歌山市・紀三井寺塔頭)、粉河寺(和歌山県紀の川市)、高野山壇上伽藍根本大塔&金堂(和歌山県伊都郡高野町)、慈尊院(和歌山県伊都郡九度山町)、高野山霊宝館(和歌山県伊都郡高野町)、高野山女人堂(和歌山県伊都郡高野町)、苅萱堂(和歌山県伊都郡高野町)、金剛三昧院(和歌山県伊都郡高野町)、岡寺(奈良県高市郡明日香村)、粉河寺(和歌山県紀の川市)、子安地蔵寺(和歌山県橋本市)、善名稱院真田庵(和歌山県伊都郡九度山町)、慈尊院(和歌山県伊都郡九度山町)、勝利寺(和歌山県伊都郡九度山町)、野中寺(大阪府羽曳野市)、道明寺(大阪府藤井寺市)
<裏>
右上から、
和光寺(大阪府大阪市西区)、妙法寺(滋賀県近江八幡市)、摠見寺(滋賀県近江八幡市)、長命寺(滋賀県近江八幡市)、総持寺(大阪府茨木市)、法楽寺(大阪府大阪市東住吉区)、大聖勝軍寺(大阪府八尾市)、常光寺(大阪府八尾市)、浪速寺(大阪府大阪市浪速区)、家原寺(大阪府堺市西区)、了徳院(大阪府大阪市福島区)、榮山寺(奈良県五條市)、金剛寺(奈良県五條市)、東福寺(京都府京都市東山区)、正蓮寺大日堂(奈良県橿原市)
やっぱり、お寺の御朱印は墨書きがダイナミックで、迫力があるものが多いですね。いっぱいになった御朱印帳を見返してニヤニヤしてしまいます( ´艸`)また、梵字などそれぞれの朱印を見て意味を想像したり調べたりするのも楽しみの一つです。
次の御朱印帳はどんな一冊になるかなぁ🎶
【大阪】三国ヶ丘駅前のおしゃれなデリカテッセン&カフェ&バー Essego(堺市)
JR阪和線・南海高野線三国ヶ丘駅前に2021年3月オープンしたデリカテッセン&カフェ&バー、Essegoに行きました☕
モーニング、ランチ、カフェ、バーと、一日のシーンに合わせて使えるお店です。
私は既にリピートしていて、わりとお気に入りです( ´艸`)
まず、駅前の分かりやすい立地がありがたい。三国ヶ丘駅の目の前です。
↑欧風な外観です。外の席もありました。
店内に入るとすぐ左手にレジがあり、そちらで先に注文&お会計。番号札を受け取って、好きな席に着き、番号が呼ばれるのを待ちます。
レジの隣のショーケースには、量り売りの洋風お惣菜やケーキ類が並んでいて、迷ってしまいます。ランチにはデリプレートやラザニアプレート、キッシュプレートが人気のようです。テイクアウトもできますよ。
↑カウンターの様子。他に店内写真は撮っていませんが、こぢんまりとした店内はなんだかアメリカのドラマに出てくるNYのカフェを彷彿とさせて、海外ドラマ好きな私はちょっとテンションが上がってしまいます(笑)。
↑初めての訪問時は、ナッティカプチーノ(ホット・450円)と、レモンケーキ(250円)を。
ナッティカプチーノは、自家製ナッツペーストに、アーモンドミルクとエスプレッソを合わせた、甘くて香ばしいカプチーノでした☕
レモンケーキはもちろんおいしくて🍋あっという間にペロリだったので、もう一切れ食べたいくらいでした(笑)。
↑2回目の訪問。キャラメラータ(ホット・430円)と、マッシュポテトのミートパイ(290円)です。
キャラメラータは、上に乗ったふわふわホイップ&キャラメルソースが甘いもの好きにはたまりません。そして、マッシュポテトのミートパイがとってもおいしかった😋マッシュポテトはとろけそうに柔らかいし、小腹が空いた時にもぴったりです。
いつもランチタイムを逃してしまうので、次はぜひ、お昼時にキッシュプレートかラザニアプレートを注文したいなぁと思っています。
堺には行きたいカフェがまだまだたくさん。一人カフェ巡りはやめられません~☕
Essego
https://www.instagram.com/essego_japan/?hl=ja
【大阪】おもてなしと温かさを感じる小さなお寺、長安寺(天王寺区・御朱印)
大阪・天王寺区にて。
玉造の興徳寺さん参拝後、上本町方面に歩いて行く途中にも、小さなお寺がたくさん。
その中で、インスタグラムで知り行ってみたいなと思っていたお寺、長安寺さんを参拝しました。
この辺りも本当にお寺が多いです!
近鉄大阪線・難波線大阪上本町駅から徒歩約5分くらいの立地にあります。
↑山門。こちらからお邪魔します。
↑入口にはこんな可愛いイラストとメッセージが描かれた黒板が!紅葉した葉っぱも飾られています。これを見ただけで、ああ、良い所だなと思いました(笑)。
↑境内はこぢんまりしていますが、綺麗に整えられているし、植物もたくさんで癒されます。来た人に親しんでもらえるようにとの思いが伝わる空間でした。小さいけれど工夫を凝らされていて、おもてなしの雰囲気が感じられる温かさ。興徳寺さんも似たような好印象です。
↑手作りっぽいブランコも。子どもに喜ばれそうですね。
↑可愛い池を発見♡小さな鯉(?)が泳いでいます。
↑インド風の象さんと仏様🐘
↑何やら大勢集まって、瞑想しているのかな?可愛いです。
↑ここも可愛い。手前の小さなお花が植えらえれているのもそうだし、細かいところもいろいろ工夫されているのが伝わってきます。
長安寺は、天正年間(1573~1593年)に寂譽上人により創建された、浄土宗のお寺。
戦争により、建築物の大半を焼失してしまい、残念ながら過去の資料もほとんど残されていないとのことですが、そんな中でも山門や御本尊の阿弥陀如来は戦火を逃れ残っているそうです。
”ハナショウブのお寺”とも呼ばれ、5~6月には境内がたくさんの花菖蒲で彩られるらしいですよ⚘
↑本堂。閉まっていましたが、御朱印をいただこうと庫裡を訪ねたら、本堂を開けてくださいました。中には御本尊の阿弥陀如来さまがいらっしゃいます。御朱印を待っている間、しっかりと拝ませていただきましたm(__)m
こちらの阿弥陀如来さま、
幸い2度の大阪大空襲の火難は逃れました。しかし、昭和25年(1950年)9月3日、大阪を直撃したジェーン台風により二階建ての仮設の建物が倒壊。それとともに御本尊が破損。京都の国宝修理所にて修理され現在の姿に修復されました。
そして、
修復の際、胎内より当山に請来当時の奉加帳が見つかりました。それによると、寛文3年(1663年)、多くの信者からの寄進により、加古川市の鶴林寺より当山に請来された仏像であることが分かりました。制作時期は不詳ですが、聖徳太子御作と伝えられ、多くの参詣者により拝まれていたようです。
(長安寺HP「寺院紹介ー浄土宗 瀧水山 長安寺」より)
なんと聖徳太子にもつながっているとは。
↑やたらとレトロな絵の、顔はめパネルがあります( ´艸`)
↑火難除けの神として、秋葉大権現を祀る宝篋印塔もあります。あれ、塔の写真を撮っていない…💧
↑変える時は、こちらのメッセージが。本当に温かいですよね、こういうの一つあるだけでとても嬉しく、来て良かったなという気持ちになりました(*^^*)
庫裡のインターフォンを押して御朱印をいただきたい旨伝えると、「本堂前でお待ちください」と言われ、本堂を開けてくださいました。
いただいた御朱印です。
↑書置きです。シンプルですがとっても綺麗な御朱印!花菖蒲のスタンプも嬉しいです。
「大阪新四十八願阿弥陀巡礼」の第20番札所になっています。聞き慣れない霊場ですが、長らく廃絶していた霊場を2011年に再興したのだそうです。www.osaka-amida48.net
対応してくださった奥様(かな?)が非常に感じの良い方で、寒い日でしたが心が一気に温まりました🎶
さらに、お茶までいただいてしまって💦わざわざありがとうございます。
↑いただいたお茶と、お寺の紹介と、長安寺のスタンプが押された御朱印の当て紙。
こういった温かさを感じられるのは、小規模なお寺ならではの魅力かなと思います。大きく見所満載、観光客で賑わうお寺ももちろん大好きですが、お寺の方と近い距離で交流できる、小さなお寺を参拝するのも楽しいです。
これも、御朱印をきっかけにいろいろな場所に足を運ぶようになったおかげかな( ´艸`)
長安寺さんにはまた、花菖蒲が咲き誇る頃に訪れてみたいです。
長安寺
【大阪】2021年11月御朱印(住吉大社 / 興徳寺)
11月にいただいた、再訪した神社&お寺の月替わり御朱印です。
今月は初めての参拝先が多かったので、再訪は2カ所のみ。
毎月、もしくは2カ月ごとに、期間限定の刺繍御朱印を授与されている”すみよっさん”こと住吉大社。
11月の月替わり刺繡御朱印は、「五穀豊穣」がテーマです!
↑今回も、美濃和紙に縫い合わせた丁寧な刺繍の御朱印となっています。右下の刺繍に注目★
↑可愛い♡これは、毎年11月23日に行われる、新嘗祭(にいなめさい)にちなみ、五穀豊穣がモチーフになっています。
新嘗祭に御神前に供えられる新穀の稲穂と、伝承の御酒壺をイメージしています。
毎年11月23日には新嘗祭が行われます。天皇が国家と国民の安寧と繁栄のため、神に祈願することを目的とした「宮中祭祀」のひとつ。新たに収穫した五穀を天と地の神々に供え、天皇自らも新穀を食べることにより、その年の収穫に感謝します。
当社において古来(飛鳥時代)には祈年祭・新嘗祭の後に御瓶開と呼ばれる神事があったとされ、侍者社に供えた御酒壷を前に庭上にて一献し、備進の無事を祈るお祓いの神事が行われていました。
この御酒壷の儀式が大祭に合わせ行われた一つの理由として、住吉大社の外交儀礼の中で「神酒」を給うことの重要性に基づいていると考えられます。
外国(新羅国)からの賓客に対して、「神酒」を給うことになっていたとされ、累代に伝わった御酒壷によって、神酒に用いるお酒を醸していました。(「刺繍御朱印(五穀豊穣) | 住吉大社」より)
12月も限定刺繍御朱印が授与されるとのこと。また楽しみにしています♪
JR大阪環状線玉造駅から徒歩約10分、真田丸跡地あたりにあるアットホームなお寺・興徳寺さん。7月以来、三度目の参拝です。
↑いつもきれいにお手入れされているこの境内。植物や可愛らしい置物が多く、癒されます。
↑いつ見ても迫力の、准胝観音さま。青空バックが映えますね。
↑鯉さんたちにもご挨拶。池に空が映るくらい、綺麗に保たれています。
こちらに来たら、必ず本堂に上がらせてもらい、薬師如来さまにご挨拶します。
そして、楽しみな月替わり御朱印♡
↑11月の御朱印です。右が薬師如来、左が准胝観音。明るく感じの良い奥様が、毎回丁寧に書き入れてくださいます。
スタンプを一つ一つ押していく様子も見ていて楽しいです( ´艸`)紅葉部分なんて、枝まであって細かい!いつも素敵な御朱印ありがとうございます。
そして、志納料はキャッシュレスで納めさせていただきました★小銭が足りない時などにも便利ですね。
12月も参拝に行けたらいいなぁ~。御朱印情報は、インスタグラムで発信されています。
★過去の興徳寺の訪問記&御朱印★
早いもので2021年も12月を残すのみ。今年最後の月、どんな御朱印に出会えるか楽しみです★
【奈良】全国で(たぶん)唯一、蘇我入鹿を祀る入鹿神社&重要文化財の正蓮寺大日堂。境内には冬桜が咲きます(橿原市・御朱印)
奈良・橿原市へ。
近鉄橿原線大和八木駅から徒歩約10分の場所に鎮座する、興味深い神社を参拝しました。全国で唯一(らしい)、蘇我入鹿を祀る神社、入鹿神社です⛩ 小綱町という場所にあります。
蘇我入鹿といえば、645年の大化の改新、いや今では乙巳の変というのか、で討たれた、”逆賊”でどちらかというとマイナスイメージの強い人物。しかし、入鹿神社への参拝をきっかけに、物事の片面だけではなく、いろいろな見方があるのだなぁと、改めて知ることも多いです。
↑大きな鳥居です⛩入鹿神社の境内に、正蓮寺大日堂も建っています(鳥居左側)。
入鹿神社は、その創建は不詳ですが、
廃寺真言宗高野山派仏起山普賢寺の東南部の一段高い所に西に向かって建ち、もとは同寺の鎮守社であったと伝えられる。
祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)と蘇我入鹿大臣の両柱を合祀している。
素盞鳴命と蘇我入鹿の木造坐像を神体とし本殿に丈1尺の木造立像2体が安置されている。
現在の橿原市周辺は蘇我氏ゆかりの地であり、小綱町の隣町には曽我町(蘇我)といった地名も残る。曽我町には、蘇我馬子が創建した宗我都比古神社があり、蘇我氏の始祖を祀っている。因みに入鹿神社の鳥居は蘇我氏の始祖地の曽我町(蘇我)に向かって西向きに建っている。(入鹿神社HP「<公式サイト>入鹿神社 蘇我入鹿 首から上の病に霊験あらたかな神様 学業成就の神様 全国で唯一蘇我入鹿を御新体とする神社 頭痛に霊験あらたかな神様 首 首伝承」より)
とのこと。
で、正蓮寺大日堂はというと、
廃寺真言宗高野山派仏起山普賢寺の本堂で、普賢寺の創建年代については全く明らかにすることはできないが、その建立年代は棟札により文明10年(1478)の再建であることが分かっている。
(「<公式サイト>正蓮寺大日堂 小綱町文化財保存会」より)
普賢寺は廃寺となりましたが、大日堂と仏像は残され、正蓮寺の管理に。
入鹿神社も大日堂も、常駐の神職さんや住職さんはおらず、無人です。しかし、小綱町文化財保存会さんがしっかり運営されているようで、HPの他、各種行事やSNS発信、そして御朱印の授与もされています!すごいなぁ、ありがたいですね。
※御朱印は基本、ネット申込後郵送での対応です。詳細は下に書きます。
↑鳥居正面に、入鹿神社の拝殿があります。
↑大きな目と口の狛犬さん。1858年(安政5年)に、当時の氏子さんが寄進したものだそうです。
入鹿神社は、首から上の病に霊験あらたかな神、そして学業成就の神として慕われているそうです。それは、
中臣鎌足を除いて蘇我入鹿公の右に出る者がいないと言われるほどの頭脳明晰であったので、入鹿神社は「学業成就」の神様として厚い信仰がある。又、乙巳の変(645年6月12日)で蘇我入鹿公が飛鳥板蓋宮で中大兄皇子らに首をはねられたので、入鹿神社は昔から「首の上の病に霊験あらたかな神」として信仰があり
(入鹿神社HPより)
とのこと。頭脳明晰だったのはともかく、首をはねられたからという理由がなんとも独特で、信仰の興りって不思議なものですね。
また、HPやネットを見ていると、この地域は蘇我入鹿に対してやはり思い入れがあるようです。
小綱町の隣に曽我町(蘇我)がありますが、蘇我氏の始祖を祀る神社があったり、また、蘇我入鹿の母がこの辺りの出身だったという説や、入鹿さんが幼少期この辺りで遊んでいたという説もあったり、なにかと蘇我入鹿にゆかりのある土地柄なのですね。
そして、HPを見ていて、びっくりしたのが、
蘇我入鹿が鶏鳴を合図に首をはねられたので、昔は小綱では鶏を飼わなかったとか、小綱で生れたものは蘇我入鹿を暗殺した中臣鎌足を祀る多武峯へ参ると腹痛が起るとか、明日香村小原は中臣鎌足の母の出生地だということで小綱町と小原は縁組みしない等多くの伝説がある。
(入鹿神社HPより)
ひょー!さすがに、今も守っている人は少ないのではと思いますが、この土地の方々が入鹿さんを慕う気持ちは大きいようです。
拝殿の後ろには、境内社と本殿があります。
↑拝殿の裏に回ります。
↑上述の通り無人の神社ですが、小綱町文化財保存会さんの努力が垣間見られます。参拝客をもてなそうという気持ちが伝わってきて嬉しくなりました。
↑そして、こちらが拝殿の真後ろに建つ、本殿です。
↑正蓮寺大日堂国の重要文化財に指定されている、堂々としたお堂です。素敵な佇まい。
大日堂の中に祀られている、鎌倉時代作の大日如来坐像も重要文化財です。普段は中には入れませんが、時々特別公開が行われているようですよ。
私が訪れたのは非公開時だったのですが、扉の隙間から、そーっとお姿を拝見することができました。
↑黄金に輝く大日如来さまです!令和2年に補修されたばかりだとか。
堂内には、持国天と多聞天の二天王像や、弘法大師像なども安置されているそう。
また、全国でも珍しいという「猫入り涅槃図」のレプリカが展示されています。9月には、本物の特別展示を行っているそうですよ🐱見たい!
もう一つ、境内で驚いたのが….。
↑10月なのに、桜🌸
↑可愛い桜が花を咲かせています🌸
↑お地蔵さまたち。
↑弁財天社。
↑紅葉も綺麗でした!
境内で紅葉と桜が同時に見られるなんて、なんだか不思議な気持ちです。
さて、入鹿神社の境内を出て少し歩くと、三宝大荒神の社がありました。
↑川沿いにある、小さなお社です。知らなければ通り過ぎてしまいそうな目立たない存在ですが、毎年6月28日には、「すももの荒神さん」と呼ばれる夏祭りが開催され賑わうそうです。
とっても興味深く印象的な、入鹿神社と正蓮寺大日堂でした。
上述の通り、御朱印はネット申込で、郵送でいただくことができます。
詳細については、HPでご確認ください↓。種類もいろいろありますよ★
<公式サイト> 朱印 ネット 通販 お守り 御札 橿原市 小綱町文化財保存会 正蓮寺大日堂 入鹿神社
初穂料と手数料を、御朱印に同封されている払込用紙でお支払いします。
申し込んで数日で、届きました!
今回いただいたのは、4種類です。
↑入鹿神社の御朱印。入鹿さんのお姿が入った御朱印なんて、珍しすぎますよね。
↑境内で咲いていた、冬桜の御朱印。見開きです。
↑正蓮寺大日堂の御朱印。
その他にも、行事ごとの日付で書かれる御朱印が数種類ありました。次回はぜひ、特別公開などの行事の際に訪れたいな。
いろいろと勉強になった参拝でした。
入鹿神社・正蓮寺大日堂
(小綱町文化財保存会)
https://dainichido.net/index.html
【奈良】おふさ観音の秋のバラまつり。境内には”メダカの学校”もある!(橿原市・御朱印)
奈良・橿原市へ。
インスタグラムで拝見しているおふさ観音さんへ、初めて参拝しました。
「花まんだらのお寺」とも呼ばれるおふさ観音は、境内が花で彩られ、春と秋はバラまつりが開催されています。夏の風鈴まつりも人気みたい。
今回は、秋のバラまつりの期間で参拝することができました🌹
📝( ..)φメモメモ
・春のバラまつり 5月15日~ 6月30日
・秋のバラまつり 10月19日~11月30日
・風鈴まつり 7月1日~ 8月31日
近鉄橿原線大和八木駅から、南に徒歩約25分。暑くも寒くもない日は、歩くのが苦になりません(^^)
↑山門。あれ、屋根の上に金のしゃちほこがいる!?
おふさ観音は、その変わった名前が気になりますが、正式名称は十無量山観音寺。高野山真言宗のお寺です。
その起源は、
その本堂が建つ辺り一帯は、かつて「鯉ヶ淵(こいがふち)」と呼ばれる、大きな池でありました。
時は慶安3年(1650)4月、ある日の早朝のこと。この地で暮らす「おふさ」という娘さんが、鯉ヶ淵のそばを歩いていると、白い亀の背中に乗った観音様が、目の前に現れたのです。おふささんは、池のそばに小さなお堂を建て、そこに観音様をおまつりすることにしました。
その観音様は、色々なお願い事をかなえてくださるとして、近くの村人たちに厚く信仰され、大切にまつられました。やがて誰からともなく「おふさ観音」と呼ばれるようになったといいます。(おふさ観音HP「「おふさ観音」とは|おふさ観音」より)
おふささんという女性が由来だったのですね👀
御本尊は、十一面観音。かつて比叡山北谷の観音院の御本尊だったのを、1650年(慶安3年)にご遷座し祀られてきたそうです。
山門をくぐると、バラがたくさんの温かみある境内が迎えてくれます。
↑「良い一日となりますように!」のメッセージが嬉しいです。
↑手水舎。水がたぷたぷです( ´艸`)
↑あいにくの曇りの時間帯がちょっと残念でしたが、たくさんの鉢植えのバラが並んでいます🌹
↑境内のバラは、その数なんと、約3,800種類(約4,000株)!🌹副住職さまを中心に、丹精込めて育ててこられたそうです。
↑バラはそれぞれ、色も形もさまざま。バラってこんなに種類があったんだ!と驚きました🌹
↑山門からまっすぐ進むと本堂があります。明治初期の建築です。
本堂手前の寺務所で拝観料300円をお支払いし、本堂の中を拝観させていただきました。
十一面観音像をはじめ、阿弥陀三尊像、北向き千手観音像、弁財天像、成道仏(菩提樹の下で悟りを開いたお釈迦様)、誕生仏(生まれてすぐ「天上天下唯我独尊」と説いたお釈迦様)など、たくさんの仏像を拝観することができました。
そして、バラまつり期間中には、特別に「生き人形」も公開されています。
生き人形とは、生きた人間そっくりに作られた人形で、幕末から明治にかけて人気を博したそうです。おふさ観音の生き人形は、明治の生き人形師安本亀八氏作の飯田喜八郎像。飯田氏は、明治のおふさ観音の発展に尽力した人だとか。
確かに、髪の毛一本一本や肌のシワ、静脈まで、精巧に作られていました。サイズは小さめですが、もし等身大だったら、本物の人間と見間違えてしまいそうです。
本堂をゆっくり拝観して、境内を散策。
↑三宝荒神堂。
↑弁財天、愛染明王、玉置大神を祀るお堂。
↑鐘楼。
そして、バラ園の奥には…。
↑「メダカの学校」。えー、何ナニ!?
↑このたくさんの水槽の中に、たくさんのメダカちゃんたちが泳いでいるのです!🐟
しかも、一つの水槽に一つの種類。どれだけ種類があるんだろう?というくらい、たくさんの種類のメダカちゃんたちがいました。私が知るメダカと言えば、小学校の教室で飼っていた、ちっちゃい子たちで、色も地味だったのですが😅
しかし、ここには大きさも形も色も、多種多様なメダカちゃんたちがいました。へぇー、こんなメダカがいたのか!と、びっくりびっくり。バラよりメダカを見ている時間の方が圧倒的に長かったです(笑)。
それぞれの種の、名前もユニークです。
↑紀州黄金黒鱗。ああ、私のスマホのカメラでは、メダカちゃんが全然綺麗に撮れません( ノД`)
↑サバの極み。メダカなのにサバって名前を付けられて!面白いですね~。インパクトあります( ´艸`)確かに、サバのような色合い!
↑ここを通って本堂裏に行くと…。
↑バックヤードにも、メダカの水槽がずらーり!育てている最中の子たちかな?
↑魔王!カッコいい…。ちょっと黒っぽいですね。
↑垂水ロングフィン。尾がスッと長いです。
その他にも、ユニークな名前のさまざまな種類のメダカちゃんたちが、元気に泳いでいました。写真を撮るのが難しかったので、ぜひ実際に見てみていただきたいです🐟
↑本堂裏には、絵馬が飾られています。バラの絵馬もあって可愛い🌹そしてここからは、中で拝観した北向き千手観音像が拝めます。
↑さらに奥には、喫茶「茶房おふさ」と、日本庭園「円空庭」があります。
私は事前情報で茶房おふさを知って、ぜひともここでお茶したい!と思っていました。しかし、この日は残念ながら茶房おふさはお休みでした。(´;ω;`)HPを見ても不定休とあるので、開いていたらラッキーという気持ちで行くのが良いかもしれません(笑)。
↑紅葉も相まって綺麗です♡鯉が泳いでいます。
↑こちらは亀の池🐢甲羅干しをしている亀さんがたくさん🐢🐢🐢
寺務所で御朱印をいただきました。とてもご丁寧に対応いただきありがとうございましたm(__)m
全部で4体です。
↑直書き。右は大和十三佛第8番の観世音、この字体がとても良いです(*^^*)左は、大和七福八宝の恵比須天。
↑書置き。右は「童心」、空を見上げる子供の絵がとっても可愛いです♡左は、バラまつりの特別御朱印。大きなバラの印が素敵です🌹
規模は大きくないものの、見所がたくさんあって、親しみやすくて、とても良いお寺さんでした。
今度は、夏の風鈴まつりにぜひ参拝したいです🎐その時には、茶房おふさも開いているといいなぁ( ´艸`)
おふさ観音